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潮力発電(潮汐発電、海流発電)

 
波力発電同様、海を利用する発電方法ですが、波力発電と似て非なるものに潮力発電があります。

潮力発電は潮の流れを利用するものですが、さらに潮汐発電と海流発電などに大別されます。

潮汐発電(Tidal Barrage Power Generation)は潮の満ち引きを利用した発電方法です。

潮が満ちた満潮時には、海面より水面が低い貯水池に海から水が流れ込みます。
この時、この海水の流れで発電します。また、逆に干潮時には貯水池の方が水面が高くなっているので、水が貯水池から海へ流れ出ます。この時にもその流れを利用して発電できます。

潮力(潮汐)発電所は、実際にフランス・ブルターニュのランス河口で、既に30年以上も稼動しています。その発電所の発電容量は24万キロワット、稼働率も96〜97%という素晴らしい実績を示しています。


もう一つ、海流発電(Tidal Current Power Generation)というのがあります。

こちらは、単純に言えば、風車のようなものを海の中に沈めて、潮の流れでまわそうというものです。川の流れでタービンをまわす水力発電の海版って感じでしょうかね。


潮汐発電や海流発電も、他の再生可能エネルギーよりも安定性が見込めるというメリットがあります(潮の満ち引きは毎日必ずあるし、海流は常に流れているので)。しかし、一方で、潮に耐えられるタービンの製造が難しくメンテナンスコストがかかることが、最も乗り越えなければいけない課題です。


潮力発電(潮汐発電や海流発電)についても、欧米ではFIT(固定価格買取制度)による助成措置の対象になっており、日本でも同様のレベルまで進めばと思います。

残念ながら日本では潮汐発電や海流発電は、まだほとんど進んでいません。
北九州市と九州工業大学が共同で、関門海峡において2011年度から潮汐発電の実証実験を開始し、一般財団法人エンジニアリング振興協会が、MWh級海流発電システムの事業化をめざして研究開発を進めている程度です。


 

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