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洋上風力発電

 
風力発電のデメリットとして、風車による騒音や低周波振動によるさまざまな悪影響があげられます。景観を壊すという意見もありますね。なので、あまり人が近くに住んでいないところへの設置が理想的です。

そういう意味で、風車を海に設置する洋上風力発電は非常に脚光を浴びています。

また、洋上(海上)は地上と違って障害物がなく、常に風が吹いているということも多いので、電力供給の不安定性という風力発電のもう一つのデメリットもかなり小さくなります。

日本ではこれまであまり力を入れられてきませんでしたが、ヨーロッパでは既にかなり実用化が本格化してきています。デンマークやイギリスを中心に、海の上にたくさんの風車が回っている大規模なウインドファームが出来上がっています。

北海は洋上風力発電の予定海区でほぼ埋め尽くされていると言ってよい状況ですし、イギリスは2020年までに電力需要の約1/4を洋上風力発電所でまかなう計画で、既に一部をドイツ企業が受注済みです。


これまでのところ、実用化されているのは浅い海に固定式の風車を設置する方式(着床式)が一般的です。

日本でも、新エネルギー・産業技術総合開発機構などが千葉県銚子沖で実証試験を開始した実証実験は、着床式の洋上風力発電です(水深10〜20メーター程度の場所)。さらに福岡県北九州市沖でも実証試験用ローターを建設中。


しかし、最近は、海の深い場所へ浮体式の風力発電機を設置する方式も研究が進んでいます。

既にノルウェーのスタヴァンゲル洋上10kmに浮かぶHywindでの実証試験で、2009年6月から2年間にかけて年間7.3GWの成功裡に電力を供給しつづけた結果があります。
日本でも長崎県五島市の椛島(かばしま)沖(水深約100メートル)で浮体式の実証試験が計画されています。

また、原発事故のあった福島県の復興支援のため、福島県沖に集合型浮体式風力発電所の建設が予定されており、2011年度の第3次補正予算案で実証試験が予算計上されました。

日本の海は遠浅のところが少なく、岸から離れてすぐに深くなるので、浮体式の風力発電機の実用化が風力発電の普及の鍵を握っていると思われます。

 

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